オンチェーンゲーム「Infected(Pandemic 2025)」について解説します。
NFTゲームとは少し違ってるけど、ブロックチェーンゲーム的なものなので、面白いです。
目次
どんなゲーム?

Infected(「Pandemic 2025」とも呼称)は、パンデミックを模したオンチェーンゲームです。Baseチェーン上で30種の「致死性ウイルス」が競い合い、7日間のうちにどれだけ多くの「生存者(=Base上のアクティブウォレット)」を感染(保有者にする)できるかを競争します。
各ウイルスは1種類のミームコイン(ERC-20トークン)として表現されており、最終的に最も多くのウォレットを感染させたウイルスが勝者となります。
ゲーム性は極めて投機的で、「ハイパー投機的なパンデミックシミュレーションゲーム」と説明されています。
開発元
本作はInfected.funチームによって開発・運営されています。開発チームは匿名ではなく公開されている模様で、海外の多数のインフルエンサー(KOL)が参加・注目している点が特徴です。
また、Coinbaseが展開するBaseチェーン上のプロジェクトであり、Base公式からも関心を集めています(情報によればBaseチェーンの関係者も本ゲームに関与しているとのことです。
※具体的な企業名は確認できませんが、公式サイトはinfected.funとなっています。
経済モデルとブロックチェーン

ゲームはEthereumのレイヤー2であるBaseチェーン上で展開され、全てのゲーム内イベント(感染拡大の記録やトークン取引)がオンチェーンで行われます。
従来型のゲーム内経済というより、本作はミームコインのローンチパッド的側面が強いです。
30種類のウイルス=30種類の新規トークンが同時に市場に放たれ、ユーザーはそれらを取引可能です。7日という短い競技期間と相まって、需要に応じた急激な価格変動が起こり得るため、ゲーム内経済は投機的なトークン市場そのものと言えます。
開発側の収益構造について公式発表はありませんが、各ウイルストークンの一部を開発元が保有するなど、トークンのローンチによる価値上昇が収益源となる可能性があります(実質的にゲーム運営が新規トークン発行益を得るモデルです)。
NFT要素は?
現時点でNFT要素は確認されていません。ゲーム内の資産はミームコイン(ERC-20トークン)が中心であり、公式情報でもNFTコレクション等には触れられていません。
各ウイルスは代替可能な仮想通貨トークンとして設計されており、特定のキャラクターやアイテムを表すNFTは用いられていないようです。
トークン
本ゲームでは複数の仮想通貨トークンが重要な役割を果たします。前述のとおり30種類のウイルストークンが存在し、それぞれがゲーム内で競い合うミームコインになっています。
各トークンの名称はウイルスにちなむユニークなものになると予想されます(公式には未公表)。
また、プロジェクトを象徴するトークンとして「INFECTED」と呼ばれる通貨も確認されています。
このINFECTEDトークンはBase上のUniswap V4に流動性プールが開設されており、数百名のホルダーが存在します。
ただしINFECTEDトークンがゲーム内でどのような役割を持つかは明確ではなく、主にプロジェクトのガバナンスやコミュニティ向けトークン、あるいは単なる投機対象と考えられます。
稼ぎ方
プレイヤーはトークンの価値上昇によって収益を得る形となります。Infectedは典型的な「Play to Earn」ゲームではなく、どのウイルストークンが流行するかを見極めて早期に保有し、その価格高騰時に売却することで利益を得るスタイルです。
ゲーム参加自体は無料で、事前登録(Reserve)を行えば初期配布などの恩恵が受けられる仕組みでした。
したがって、早期参加者は無料で入手したウイルストークンが上場後に値上がりすればその差益を得られます。
7日間の競争終了時に最も成功したウイルス(トークン)は話題性が増すため、その保有者はさらなる利益機会を得られる可能性があります。
総じて、本作の収益化はゲーム内報酬というよりミームコイン投資の成功報酬に近い構造です。
トークン投資戦略: どのウイルストークンを選び、いつ売買すべきか?
ウイルストークン選択のポイント: まずは30種類のウイルストークンの中から有望なものを見極めましょう。それぞれのトークンは架空のウイルスとして扱われますが、実態は短期間で乱高下する可能性の高いミームコインです。
- コミュニティと注目度: 各ウイルスにはSNS(X/TwitterやDiscord)上で支持者コミュニティが存在する可能性があります。特に有力な海外インフルエンサー(KOL)が支持しているウイルスは短期的に注目が集まりやすく、感染拡大(ホルダー数増加)につながりやすいですaicoin.com。公式Xアカウントやコミュニティで話題になっているウイルスに注目しましょう。
- 初期の勢い: ゲーム開始直後から価格やホルダー数が急増しているトークンは、有力候補として検討できます。早期に「感染拡大」の勢いに乗ったウイルスはそのまま優位を保つ可能性があります。ただし、初期に急騰したものはその後の反動にも注意が必要です。
- 分散投資: 複数のウイルスに資金を分散することも戦略の一つです。どのウイルスが最終的に勝つか予測が難しいため、複数の有望トークンに少額ずつ投資してリスクを分散し、様子を見ながら注力先を絞る方法も有効です。
売買のタイミング: Infectedではゲーム期間が7日間と限られているため、タイミングが非常に重要です。一般的な傾向と推奨アクションは次のとおりです:
- 序盤 (Day 1-2): 流動性が低く価格変動が激しいタイミングです。早期参入者はまだ少なく、一部のウイルスは割安に買える可能性があります。注目したいウイルスをこの段階で少額仕込んでおき、様子を見るのが良いでしょう。逆に、最初から価格が過熱している場合は飛び乗らず静観する勇気も必要です。
- 中盤 (Day 3-5): ある程度トレンドが見えてくる時期です。感染者数ランキングや価格推移から、有望なウイルスが絞られてくるでしょう。中盤では伸び悩むトークンを利確し、勢いのあるトークンに乗り換えることを検討します。特にDay4-5あたりで一時的な調整が入る場合もあるので、その局面で有望トークンを追加購入するチャンスを伺います。
- 終盤 (Day 6-7): 最終局面ではトップ争いが激化します。勝ちそうなウイルスにはさらに資金が集まり価格が急騰する一方、敗色濃厚なものは急落する可能性があります。最終日の直前までに、保有トークンの中で明らかに勝利が難しいものは処分し、有力トークンに資金を集中する戦略が考えられます。ただし最終日に近づくほどボラティリティ(変動)が極端になるため、無理な追い上げ買いは避け、既に握っているポジションの見直しに留める方が安全です。
ゲーム内での影響力強化: どのように自分のウイルスを拡散させるか?
感染拡大(ホルダー数増加)の戦術: 自分が注目・支援するウイルスの影響力を高めるには、「感染者」を増やす=ホルダー数を増やす必要があります。ゲーム内で直接他プレイヤーと協力する仕組みはありませんが、以下のようなコミュニティ主導の拡散策が取れます。
- ソーシャルメディアでの宣伝: 自分の推すウイルスについて、X(Twitter)やDiscordで情報発信しましょう。ミーム画像や感染拡大を示す統計を共有したり、「○○ウイルスを広めよう!」と呼びかけることで、新規参入者の興味を引き出します。特に海外KOLが取り上げた内容を日本語で要約して拡散するなど、情報ハブになると良いでしょう。
- エアドロップ(無料配布): 余裕のある資金がある場合、自分の持つウイルストークンを少額ずつ多数のウォレットに配布することで感染者を人口的に増やすことができます。Baseチェーン上のアクティブなアドレスに対し、1アドレスあたりごく少量でもトークンを送ればそのウォレットは「感染」したとみなされる可能性が高いです。ただし配布にはガス代がかかるため、費用対効果を考えつつ実施してください。
- コミュニティとの協力: ウイルスごとに非公式のコミュニティ(TelegramグループやDiscordサーバー)が存在する場合、参加して戦略を共有しましょう。例えば「毎日○○時に皆で○○ウイルスを○○枚ずつ買い増ししよう」や「友人に配布してホルダーになってもらおう」といったキャンペーンを提案・実行することで、まとまった感染拡大が見込めます。
- 流動性の提供: 上場している分散型取引所(DEX)において自分の推すウイルスの流動性を提供することも間接的な支援になります。流動性プールが厚くなると新規参入者が売買しやすくなり、結果としてホルダーが増える可能性があります。ただし、LP提供は価格変動リスク(インパーマネントロス)が伴う点に注意してください。
これらの行動によって自分の推すウイルスの存在感を高め、ゲーム内ランキングで上位に食い込む手助けをすることができます。自ら積極的に動くことで、単に市場の流れに乗るだけでなく結果をある程度コントロールする余地が生まれます。
短期 vs 長期戦略: 7日間のゲーム期間内でどのタイミングで動くべきか?
Infectedのゲーム期間はわずか7日間です。この短いサイクルの中で利益を最大化するには、短期売買で臨むか、あるいは期間全体を通じた長期ホールド戦略で臨むか、明確な方針を立てる必要があります。それぞれの戦略の特徴とタイミングについて整理します。
- 短期重視の戦略: 価格変動を細かく捉えて頻繁に売買し、利益を積み上げていくアプローチです。特にゲーム序盤から中盤にかけてのボラティリティが高い局面で有効です。短期トレード派は、日々発表される感染者数ランキングやSNSのトレンドを注視し、資金のシフトを機動的に行います。例えばDay2で一時的に急騰したウイルスがあれば利益確定し、別のこれから上がりそうなウイルスに乗り換える、といった動きをします。短期戦略のメリットは、ゲーム終了前に利益を確定できる点です。勝敗に関係なく利益を持ち逃げできるため、最終的に自分の選んだウイルスが負けても資産を残せます。デメリットは、頻繁な取引による手数料負担や判断ミスのリスクが高まることです。素早い判断と市場監視が求められ、精神的負荷も大きくなります。
- 長期重視の戦略: 期間中は基本的に特定のウイルストークンを**ホールド(保持)**し続け、最終日の勝利やそれに伴う利益を狙うアプローチです。有望なウイルスを初期に仕込んだら小さな変動には惑わされず、感染拡大施策(前述の影響力強化など)にも協力しつつホルダーとして貢献します。長期戦略の利点は、一度ポジションを取れば細かな売買の手間がかからず、ゲームの最大イベント(最終結果)による価値上昇を狙えることです。特に優勝候補のウイルスに賭けて当たれば、終盤にかけて価格が数倍以上になる可能性もあります。加えて、一部のプレイヤーは優勝ウイルスに報奨や記念NFTなどが出ることを期待してホールドするケースもあるでしょう(※公式から明言されていない限り期待に留める)。一方デメリットは、途中での大きな下落に対処できないことです。自分が信じたウイルスが中盤以降失速した場合でも握り続けることになるため、最終的に負ければ大きな含み損を抱える恐れがあります。
タイミングのメリハリ: 短期と長期の折衷策として、「中期」戦略も考えられます。例えば最初の3日間は様子を見て中盤に有望銘柄へ集中投資し、その後は最終日までホールドするという形です。また、短期派でも最終日直前は取引を控えることが推奨されます。これは終盤の流動性低下や極端な価格操作のリスクが高いためで、勝負はDay6までに決めて安全圏で見守るという判断です。いずれの戦略を選ぶ場合でも、「いつエントリーし、いつエグジットするか」のシナリオを事前に想定して動くことが重要です。